失敗しないガスコンロの選び方。交換費用と人気機能のご紹介

更新日時:2020年11月09日
最近のガスコンロは、さまざまな機能がついていたり、天板の材質やゴトクの種類などが豊富で、ご家庭のライフスタイルに合わせた選び方ができるようになりました。
欲しい機能や予算などを頭に入れておくとイメージがしやすく、スムーズに楽しい商品選びができます。

ガスコンロの種類はふたつ

ガスコンロの種類は大きくわけてふたつあります。システムキッチンに組み込む「ビルトイン型」とキッチンのコンロ台に設置する「据え置き型」です。新しいガスコンロに交換する場合、基本的には今使われている型をそのまま新しいものに取り替えますが、専用キャビネットを取り付ければ、異なる型への交換も可能です。

ビルトイン型

ビルトイン型【イメージ図】

ビルトイン型はシステムキッチンに埋め込むタイプのご家庭向きのガスコンロです。多彩な機能とお手入れのしやすさ、空間と一体化するおしゃれな見た目が人気で、最近では新築の戸建てやマンションで標準装備されていることが多いです。また、キッチンをリフォームする際にシステムキッチンを取り入れてビルトイン型を選択するご家庭も増えつつあります。ただし、ビルトイン型は構造が複雑なため、本体価格が据え置き型よりも高くなり、別途工事代も必要です。

据え置き型(テーブルコンロ)

据え置き型(テーブルコンロ)【イメージ図】

据え置き型はキッチンのコンロ台に置いて使うガスコンロです。ご自宅のガス栓をゴムホースで接続するだけなので、工事の必要がなく設置はとても簡単です。ビルトイン型よりも安く購入できることや、故障したら簡単に取り替えできる手軽さから単身世帯や賃貸住宅にお住まいの方にはおすすめです。しかし隙間が多く掃除がしにくい、ガス管がむき出しといった安全面で不安な点もあります。

ガスコンロのサイズと調理スペースの関係

据え置き型の本体の横幅は「59cm、56cm」の2種類です。コンロ台に対して極端に小さなサイズのコンロを取り付けてしまうと、コンロ台との間に隙間ができてしまい、ごみが落ちやすくお手入れも大変です。設置スペースを把握してコンロを選びましょう。

ビルトイン型は天板の下の本体部分のサイズはどのメーカーも共通で、天板のサイズは「60cm、75cm」の2種類です。現在お使いの本体部分のサイズは関係なく、2種類の天板サイズから選べます。コンロをゆったり使いたいか、作業スペースを広く使いたいか、どちらを優先するかでサイズを決めます。
天板サイズ75cm【イメージ図】

天板サイズ75cm

ビルトインガスコンロの天板サイズが75cmの場合、各バーナー同士の間隔が広くなります。鍋やフライパンなど大きな調理器具同士がぶつかりにくいので火を使いながら安心して調理できます。キッチンのサイズによっては、作業スペースが狭くなることもあります。

天板サイズ60cm【イメージ図】

天板サイズ60cm

ビルトインガスコンロの天板サイズが60cmの場合、各バーナー同士の間隔が狭くなります。75cmの天板に比べて調理器具同士がぶつかりやすくなりますが、その分作業スペースが広く使えるので、包丁を使ったり下ごしらえなどがしやすくなります。

天板(トッププレート)とゴトク(五徳)の種類

天板(トッププレート)の材質

ガスコンロの天板部分のことをトッププレートといいます。ビルトイン型・据え置き型に関わらず、天板には「ホーロー」「ガラスコート」「ガラストップ」「ステンレス/アルミ」の4種類があり、材質によって見た目や機能、価格が異なりますので、最適なタイプを選びましょう。

ホーロー

ホーロー【イメージ図】

鉄素材にガラスを焼き付けた天板。

メリット:鉄板は丈夫で耐久性に優れており、ほかの天板を含め価格が一番安いです。
デメリット:衝撃に弱く、表面の塗装が割れるその部分からサビが発生します。長年の使用でコーティングが剥げてくることもあります。

ガラスコート

ガラスコート【イメージ図】

ホーロー用鋼板にガラスコートの加工をした天板で、ホーローの強度とガラスの美しさを合わせもちます。

メリット:耐久性に優れており、ガラスに近い光沢感があるので、掃除がしやすいです。力が加わっても割れにくいので、ガラスの危険な破損が気になる方にはおすすめです。さまざまなカラーバリエーションもあります。
デメリット:重いものを落としてしまった場合、ガラスコートの表面塗装が剥がれてしまい、割れた部分から錆びてしまうことがあります。

ガラストップ

ガラストップ【イメージ図】

強化ガラス素材の天板。

メリット:熱や衝撃に強く、耐久性があり、特に清掃面においてはどの天板よりも優れています。最新のビルトインガスコンロはこのガラストップが採用されていることが多く、高級感があり、カラーバリエーションも豊富、デザイン面からも人気があります。
デメリット:一点に集中した衝撃に弱いので、そこに重く固いものを落とすと割れやすいです。価格は比較的高いです。

ステンレス/アルミ

ステンレス/アルミ【イメージ図】

メリット:アルミは熱を分散させやすいのでバーナーまわりの温度が上がりにくく、汚れやこげつきが起きにくいです。ステンレスはサビに強く、耐久性があり、お手入れもしやすいです。
デメリット:アルミは近年登場したものであるため種類が少なく、ステンレスも家庭用コンロとしては需要が少ないです。

ゴトク(五徳)の種類

ゴトク(五徳)とは、実際に火を使う調理用具を置く部分のことです。ゴトクには「ホーロー」「ステンレス」のふたつの種類があります。

ホーロー

ホーロー【イメージ図】

メリット:古くから標準的に採用されている素材なのでなじみがあるかもしれません。熱に強く耐久性に優れており、掃除がしやすく汚れも目立ちにくいです。
デメリット:サビに弱く、長年使っていると、表面の塗装が剥がれてくることがあります。従来のタイプはデザイン性に乏しいところはありましたが、最近ではシンプルな見た目のデザインが増えてきています。

ステンレス

ステンレス【イメージ図】

メリット:見た目がシンプルでデザイン性に優れ、キッチン全体が明るい印象になります。耐久性にも優れ、サビが発生しにくいです。
デメリット:ホーローに比べると熱に弱いので、火が当たってしまうと変色してしまうことがあります。

ガスコンロの口数とバーナーの火力

ガスコンロの口数

ガスコンロの口数には2口や3口など、バーナーの数の違いがあります。
現在主流となっているのは3口コンロです。奥のバーナーは煮物料理や湯沸かし用に、手前はフライパンを使って炒め物用など用途別にさまざまな料理が同時に調理できることが魅力です。天板の種類やカラーバリエーション、搭載機能なども豊富です。
一方で2口コンロは奥のバーナーが無くスペースにゆとりができるため、調理器具同士がぶつかって油がはねたりお湯が吹きこぼれたり、服に着火してしまうなどの危険を避けられます。少人数や高齢者のいるご家庭に向いているでしょう。
価格はガスコンロの口数によって左右されるものではありません。ガスコンロの価格は、天板の種類や搭載機能によって変わってきますので、まずは口数を決めたうえで選ぶのも良いでしょう。
食洗器は必要なのか?【イメージ図】

バーナーの火力

2口以上あるコンロの場合、基本的に高火力バーナーは壁と遠い側へ設置します。壁側が高火力だと調理器具が壁と接しやすくなり、壁に油はねしたり、着火してしまう危険度が増すからです。最近では、2口コンロの左右の各バーナーに「高火力と超弱火」のふたつの火力が備わっているものがあります。
また、3口コンロは手前左右のどちらかのバーナーを高火力にするかを選択でき、奥側は小バーナーと決まっています。高火力で炒め物に最適な大バーナー、揚げ物などに使いやすい標準バーナー、お料理の温め直しや煮物にぴったりの小バーナーなど火力ごとに使い分けができ、効率よくお料理ができる工夫がなされています。
※ガスコンロ製品の型番をチェックすると高火力の位置がわかります。
型番の最後が「R」:右が高火力。コンロの左側に壁がある場合に適している。
型番の最後が「L」:左が高火力。コンロの右側に壁がある場合に適している。

便利な機能をチェック

グリル機能

ガスコンロに取り付けられているグリルには「両面焼きグリル」と「片面焼きグリル」があります。従来はグリル内に水を入れるタイプが主流でしたが、最近では「水無しの両面焼きグリル」が人気です。上下のバーナーで食材の両面を同時に焼くことで、調理時間が短縮され、焼きムラができにくく、食材の美味しさが増したことが人気の理由です。さらには、食材に合わせて焼き時間と火加減を自動調節でき、調理が終わると自動で消火する「オート調理機能」や、油はねや煙、臭いをガードする機能などを搭載した高性能モデルや多彩なオプション品が揃っています。

グリル機能【イメージ図】

安全機能

火を消し忘れたり、地震などの揺れを感じたら、自動的にガスを停止する消火機能や、コンロに調理器具が乗っていない状態での点火を防止したり、小さい子供の誤作動を防ぐチャイルドロック機能など安全面で工夫がなされています。小さなお子様や高齢者のいるご家庭にはおすすめの機能です。

安全機能【イメージ図】

ビルトインガスコンロへの交換費用相場

ビルトインガスコンロへの交換にかかる費用相場は、現在お使いのコンロや、取り付けるコンロのタイプによって異なります。
すでにビルトインガスコンロを使っていて本体のみ交換の場合、交換費用はコンロ本体と工事代の合計金額です。コンロ本体は設置するメーカーやグレードなどによって異なり、5万円からが相場で、工事代は2万円前後からです。
また、コンロ本体だけでなくシステムキッチンの下に組み込まれているオーブンや収納庫の設置も同時にご検討の場合は、工事方法が変わるので工事代も変動することを知っておきましょう。

据え置き型からビルトイン型へ交換する場合、既存のキッチンからビルトイン型ガスコンロ対応のシステムキッチンへ変更しなければなりません。
設置するシステムキッチンのタイプによりますが約50万円からが相場(工事費を含みます。)となり、これにコンロの本体価格が加えられます。
また、近くにコンセントが無い場合は、電気配線を設置する工事にともない、別途工事代が必要です。

ビルトインガスコンロへの工事費用相場表(本体価格含まず。)
交換タイプ 工事費用
コンロ本体のみ交換 2万円程度
コンロ本体+オーブンの交換 5万円程度
オーブンのみ交換 5万円程度
コンロ本体
+オーブンの取り外し
+収納庫の設置
5万円程度

ライフスタイルを考える

ライフスタイルを考える【イメージ図】
共働きなど多忙で家事の時間がなかなかとれないご家庭には、オートメニューで調理時間を短縮できたり、掃除がしやすい機能のついたガスコンロをおすすめします。また、小さなお子様や高齢者のいるご家庭には、誤作動を防ぐチャイルドロック機能や消し忘れ機能などを付けると安心です。
お料理が好きな方はグリルの機能を充実させたり、一人暮らしで料理をする機会の少ない方は最小限の機能でシンプルなものを選ぶと良いでしょう。

さいごに

ガスコンロは、天板の素材や口数、機能やデザイン性などさまざまな観点からライフスタイルに合ったものを選ぶことをおすすめします。購入する前に、設置できる幅やお使いのキッチンタイプなどを調べておくと良いでしょう。

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