浴室・お風呂リフォームの基礎知識

浴室・お風呂の種類について

現代のお風呂のタイプは、大きくわけて在来工法とユニットバス(システムバス)の2つがあります。
在来工法は、昔から日本で行われてきたお風呂場の建築方法のことで、戸建て住宅で広く普及していましたが、近年では工期が短く済み品質も均一なユニットバスが主流になっています。 

ユニットバス(システムバス)について

ユニットバス(システムバス)[イメージ]
ユニットバスは、床、壁、天井、浴槽、ドアなどが一体になっており、工場で出来上がったバーツを現地で組み立てます。
防水性が高いので、カビの繁殖や腐食を抑えられ、お手入れにかける時間が短くなることが期待されます。また、断熱性も優れており冬でも比較的暖かく過ごすことができます。
浴室のサイズは、1216サイズ(1200x1600mm・0.75坪)、1616サイズ(1600x1600mm・1坪)、1620サイズ(1600x2000mm・1.25坪)などが一般的です。
床は水はけがよい・乾きやすい・汚れにくい・滑りにくい・冷たくないといった機能を持ったものが各メーカーより出ており、壁についても汚れがつきにくく手入れがしやすいものが主流です。
さらにオプションでデザイン性や機能性などにこだわりを求めることが可能です。

在来工法の浴室について

在来工法の浴室[イメージ]
在来工法の浴室は、周囲に防水加工を施し、その上にコンクリートなどで壁や床を造っていく昔ながらのお風呂のことです。
工期はかかりますが自由な設計ができるので、浴室のサイズや浴槽の大きさ、素材もタイルやヒノキ材など、こだわった理想の空間を作ることができます。
ただし、断熱性が悪く冬は浴室内が冷えてしまうので暖房対策が必要であったり、経年による水漏れや腐食にも注意が必要です。

浴室・お風呂リフォームの費用相場・工期の目安

ユニットバスを交換するのであれば工事費込みで100万円程度の費用が目安です。
在来工法のお風呂からユニットバスへ変更するのであれば、100~150万円を目安とお考えください。
また、壁や床のタイルの張替えは15万円以内におさまることが多いです。
ユニットバスからユニットバスへのリフォーム工期は2~3日が目安で、在来工法からユニットバスへのリフォーム工期なら1週間程度を目安とお考えください。

浴室・お風呂(ユニットバス)の選び方

戸建てかマンションかタイプを選ぶ

ユニットバスは「マンション用」「戸建て用」に分かれています。
マンション用の浴室と戸建て用の浴室では、設置できるスペースの広さが異なるので、それぞれに適した形状のユニットバスが用意されています。

マンション用ユニットバス

マンションは戸建てにくらべて床下が浅く階高も低いため、天井が少し低めのものになり、1418といった奥行きの長い長方形サイズの浴室が目立ちます。

マンション用ユニットバス[イメージ]

戸建てのユニットバス

戸建てのユニットバスは、マンションタイプのものと比べ、全体的にやや大きめのサイズに対応しております。天井高が高く設計されており、1616や、1818といった縦横が同比率の浴室が比較的多いです。

戸建て用ユニットバス[イメージ]

サイズを選ぶ

システムバスのサイズは床のサイズをさしています。 10cm単位で、「1216、1616、1620」など全メーカーで表記が共通しています。
浴室内径の奥行き・幅の2辺の長さを表し、浴室内の向かい合わせになった壁から壁までの長さを縦横ともに測ります。
たとえば浴室の短辺が1200mmで、長辺が1600mmの場合、1216サイズとなります。
ユニットバスのサイズ一覧
サイズ 浴室内寸(短辺×長辺)
1216サイズ 0.75坪 1200mm×1600mm
1217サイズ 0.75坪 1200mm×1700mm
1317サイズ 0.75坪 1300mm×1700mm
1616サイズ 1.0坪 1600mm×1600mm
1717サイズ 1.0坪 1700mm×1700mm
1618サイズ 1.25坪 1600mm×1800mm
1620サイズ 1.25坪 1600mm×2000mm
1621サイズ 1.25坪 1600mm×2100mm
1624サイズ 1.5坪 1600mm×2400mm
1818サイズ 1.5坪 1800mm×1800mm
マンション用・戸建て用浴室[イメージ]

表記自体は全メーカー共通ですが、商品によって合う浴室の外寸が異なります。 そのため、同じサイズの表記のユニットバスなら必ずしも設置場所に当てはまる、というわけではありません。
今ご利用中のお風呂がユニットバスであれば、同じサイズのユニットバスに交換できる可能性は高いですが、タイルの浴室など在来工法のお風呂からユニットバスにリフォームする場合は慎重にお選びください。
浴室に設置するための構造のノウハウを持っている水回りの得意な業者に現地調査を依頼することをおすすめします。

目的から選ぶ

お風呂は家族全員が毎日使いますし、生活するうえで必要不可欠なものです。
使い方は人それぞれですが、せっかくリフォームするなら今より快適な空間にしたいですよね。
満足のいくバスタイムにするために何が必要でしょうか?
家族全員でイメージを出し合い、話し合ってみましょう。
お風呂に求めること[イラスト]
など、このような要望を機能でみたしてくれる商品を探しましょう。
機能が標準装備されているもの、お値段は別途でオプションをつけられるものなど、各メーカーからさまざまなタイプのシステムバスが提供されています。

リラックス

時間がないときも短時間でリラックスできる多機能シャワーや、疲労感をゆっくり取り除いてくれるジェットバス。ブルーやグリーンなど、やさしい色のついた照明で浴槽を照らし、さらにはアロマ機能のついたユニットで光と香りがおりなす癒しの空間に浸るのも良いですね。浴室テレビを組み込んで好きな番組を見たり、天井に組み込んだスピーカーで大好きな音楽を楽しむことができます。ご自宅でもまるでスパリゾートのようなリラックス空間を体感できます。 お風呂でリラックス[イラスト]

清掃のしやすさ

ユニットバスは毎日のお手入れが楽になるように設計されています。継ぎ目に汚れがたまりにくく、速乾性の高い床、汚れにくい鏡、排水口、水洗カウンタードアなど掃除のしやすさが重視され、各メーカーからさまざまな工夫がなされた商品があります。 お風呂の清掃性ス[イラスト]

バリアフリー

浴室だけでなく、浴槽や脱衣所にもバリアフリー化がされており、滑りにくい加工がされた床や手すりが設置されるなどがあります。また、方向転換しやすい浴室寸法、車いすの人でも洗面台がみえる高さになっているなど動線にも配慮がなされております。 お風呂のバリアフリー[イメージ]

節約につながる保温性

家の中に、ユニットバスというもう1つの箱を設置した状態で二重構造となるので、浴室の温度が外に出ていきにくくなり、温かさが保たれます。最近では、壁面パネルや床の断熱性能が向上し、温もりを逃がさない工夫やヒヤッ感じにくい床材など保温力のある浴槽を取り入れた商品があります。保温浴槽は、その名のとおり水筒と同じ構造をしており、浴槽の下に断熱材が敷かれているのでお湯の温度が急激に変化することを防いでくれます。また、お風呂には「自動保温機能」が備わったタイプがあります。設定したお湯温度を一定に保つために自動的に追い焚きしてくれる機能ですが、少量のガスで温められてガス代の節約につながります。 お風呂の保温性[イラスト]

サイズ

おひとりで入る分には1坪サイズでもゆったり足を伸ばせます。1.25坪なら洗い場が広く、小さいお子様や複数人で入る際や将来的に親の介護で福祉用具の搬入が必要である場合などには適しているでしょう。ただし、子供の成長は早くいつまでも一緒に入るとは限らないということや、サイズを上げるとその分費用もかかるなど考慮するべき点があります。 ワイドタイプ浴槽[イラスト]

カラーや質感、オプションを決める

各メーカー、各商品によって異なりますが、様々なカラーが用意されています。

お風呂に求めること[イラスト]
浴槽の素材や壁・浴槽のカラーで、浴室の雰囲気が変わります。
スタイルから「温泉」「南国系」「クラシック」、雰囲気から「さわやか」「シック」「にぎやか」など。
快適さやデザイン性を高める魅力的なアイテムがたくさん揃っているので、インテリアを楽しんだり、自分らしい空間を演出しましょう。

最後に

浴室・お風呂リフォームの基礎知識をご覧いただき、リフォームの参考になりましたでしょうか?
今回紹介した内容は僅かで抜粋したものとなりますので、リフォーム箇所によっては参考にならない方もいらっしゃるかもしれません。
どんな些細なことでも構いませんので、お悩みの詳細をお聞かせいただき、一緒に解決しませんか?
より快適な生活空間を過ごしていただけますよう、サポートさせていただきます。
ご相談は無料となっておりますので、お気軽にご連絡ください。

また、実際に展示商品を触れていただくことで、今ご自宅でお使いのものから新しい商品へのリフォームのイメージがしやすくなります。
知識の豊富なアドバイザーが商品に関することはじめ、リフォームに関わるさまざまな内容をご提案させていただきます。
ご来店予約も無料ですので、これを機会にぜひご検討くださいませ。
みずらぼ フリーダイヤル0120-372-320[受付9:00~18:00 定休日:水曜日] みずらぼ フリーダイヤル0120-372-320[受付9:00~18:00 定休日:水曜日]