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法律で決まっているレンジフードの高さ
消防法によれば、レンジフードは調理器具からの高さは80cm以上離してくださいね、ということになっています。
レンジフードが高すぎると煙や油が届かず十分な換気ができないし、低すぎると料理の邪魔になることがあります。効率よく換気するためには、レンジフードの高さの基準をしっかり把握したうえで、適切に設置する必要があります。法律の範囲内であれば、レンジフードの高さは調整可能ですが、実際にはレンジフードの排気量やサイズなど、さまざまなことを考えたうえで設置する高さが決まるため、レンジフードの高さの調整が難しい場合があることも理解しておきましょう。
レンジフードの設置高さは、複数のポイントを重視してお考えください。

1.あらゆる体勢を想定する(物理的に考えてみる)
自分の身長を把握するのはもちろんのこと、キッチンを使用する際のあらゆる体勢をイメージしましょう。レンジフードのスイッチを押してみたり、前のめりで調理してみたり、掃除するために手が届きやすい位置にあるか、などです。あまりにも低いと頭をぶつけてしまい、怪我をしてしまいます。
キッチンの天板の高さは主に80cm、85cm、90cmに分類されます。それに加え80cm以上のレンジフードまでの距離と、レンジフード自体の高さをあわせると、床から天井までの高さが算出できます。
※キッチンの高さ+80cm以上(消防法)+レンジフード自体の高さ(50cm、60cm、70cm)=床から天井までの高さ
⇒キッチンリフォームの基礎知識へ(リンク)
レンジフードの高さは、キッチンの吊戸棚の高さと合わせているのが一般的です。たとえば、吊戸棚が70㎝だったらレンジフードの高さも70㎝で設置するように、高さが揃っていると外観がきれいです。しかしこの場合、レンジフードに頭をぶつけてしまう可能性が高いです。なぜかというと、レンジフードの奥行きが吊戸棚の奥行きより幅広いために、前方に出っ張ってしまっているのです。対処方法として、吊戸棚より、低いレンジフードを設置すれば高い位置に本体がくるので頭に当たらないようになります。

2.排気能力が得られる高さかどうか(性能から考えてみる)

3.キッチンのタイプ、ガスコンロの種類(環境より考えてみる)
対面式キッチンの場合、室内の気流の影響を受けやすいので、効率よく換気してくれることを優先的に考えた方が良いでしょう。身長の高さを考慮することも大切ですが、レンジフードを低めに設置して部屋に煙が充満しないようにすることも必要です。またIHコンロを使用する場合も、上昇気流がガスコンロより弱いために臭いが低いところでたまりやすいため、レンジフードはあまり高く設定しないほうが換気能力を発揮してくれるそうです。快適なキッチン環境を作るために、レンジフードの高さを部屋の環境やキッチンの形状などによって配慮することが大切です。
⇒レンジフードの形状をもっと詳しく

4.誰と、どのくらいの頻度でつかう?

キッチンは、ご家庭の状況により利用する人数や人物もかわってくると思います。複数の方が利用されるなら、レンジフードの高さには余裕をもたせる必要があります。たとえば夫婦で使う場合などは、よく使う人の方に合わせることが良いでしょう。使う頻度がほぼ同じなら、身長の高い方に合わせると頭をぶつけたり、かがんで作業をするといった負担を減らせます。その際、身長の低い方は踏み台を使えば良いでしょう。
さいごに
レンジフードを設置する高さについて、イメージがわきましたでしょうか?
リフォームをする際にレンジフードの形状をどうするかを考えることはもちろんですが、設置する高さにまで気が回らないことが多く、キッチンの広さやデザイン性などばかりに気をとられてしまうと、快適に料理ができず設置後に後悔する場合もあります。
前述したポイントをおさえておき、さらなる要望も書き留めておくことで、設置を依頼した業者との連携もスムーズになりますよね。知識をあらかじめ備えておくのと、そうでないのとでは、施工後の満足度もかわってきます。イメージが浮かばない、要望がまとまらないなどお困りの方は、ご相談は無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。
また、実際に展示商品を触れていただくことで、今ご自宅でお使いのものから新しい商品へのリフォームのイメージがしやすくなります。知識の豊富なアドバイザーが商品に関することをはじめ、リフォームに関わるさまざまな内容をご提案いたします。
ご来店予約も無料ですので、これを機会にぜひご検討くださいませ。

