目次
ガスコンロの種類はふたつ
ガスコンロの種類は大きくわけてふたつあります。システムキッチンに組み込む「ビルトイン型」とキッチンのコンロ台に設置する「据え置き型」です。新しいガスコンロに交換する場合、基本的には今使われている型をそのまま新しいものに取り替えますが、専用キャビネットを取り付ければ、異なる型への交換も可能です。
ビルトイン型

据え置き型(テーブルコンロ)

ガスコンロのサイズと調理スペースの関係
据え置き型の本体の横幅は「59cm、56cm」の2種類です。コンロ台に対して極端に小さなサイズのコンロを取り付けてしまうと、コンロ台との間に隙間ができてしまい、ごみが落ちやすくお手入れも大変です。設置スペースを把握してコンロを選びましょう。
ビルトイン型は天板の下の本体部分のサイズはどのメーカーも共通で、天板のサイズは「60cm、75cm」の2種類です。現在お使いの本体部分のサイズは関係なく、2種類の天板サイズから選べます。コンロをゆったり使いたいか、作業スペースを広く使いたいか、どちらを優先するかでサイズを決めます。
天板サイズ75cm

天板サイズ60cm

天板(トッププレート)とゴトク(五徳)の種類
天板(トッププレート)の材質
ガスコンロの天板部分のことをトッププレートといいます。ビルトイン型・据え置き型に関わらず、天板には「ホーロー」「ガラスコート」「ガラストップ」「ステンレス/アルミ」の4種類があり、材質によって見た目や機能、価格が異なりますので、最適なタイプを選びましょう。
ホーロー

メリット:鉄板は丈夫で耐久性に優れており、ほかの天板を含め価格が一番安いです。
デメリット:衝撃に弱く、表面の塗装が割れるその部分からサビが発生します。長年の使用でコーティングが剥げてくることもあります。
ガラスコート

メリット:耐久性に優れており、ガラスに近い光沢感があるので、掃除がしやすいです。力が加わっても割れにくいので、ガラスの危険な破損が気になる方にはおすすめです。さまざまなカラーバリエーションもあります。
デメリット:重いものを落としてしまった場合、ガラスコートの表面塗装が剥がれてしまい、割れた部分から錆びてしまうことがあります。
ガラストップ

メリット:熱や衝撃に強く、耐久性があり、特に清掃面においてはどの天板よりも優れています。最新のビルトインガスコンロはこのガラストップが採用されていることが多く、高級感があり、カラーバリエーションも豊富、デザイン面からも人気があります。
デメリット:一点に集中した衝撃に弱いので、そこに重く固いものを落とすと割れやすいです。価格は比較的高いです。
ステンレス/アルミ

デメリット:アルミは近年登場したものであるため種類が少なく、ステンレスも家庭用コンロとしては需要が少ないです。
ゴトク(五徳)の種類
ゴトク(五徳)とは、実際に火を使う調理用具を置く部分のことです。ゴトクには「ホーロー」「ステンレス」のふたつの種類があります。
ホーロー

デメリット:サビに弱く、長年使っていると、表面の塗装が剥がれてくることがあります。従来のタイプはデザイン性に乏しいところはありましたが、最近ではシンプルな見た目のデザインが増えてきています。
ステンレス

デメリット:ホーローに比べると熱に弱いので、火が当たってしまうと変色してしまうことがあります。
ガスコンロの口数とバーナーの火力
ガスコンロの口数
ガスコンロの口数には2口や3口など、バーナーの数の違いがあります。
現在主流となっているのは3口コンロです。奥のバーナーは煮物料理や湯沸かし用に、手前はフライパンを使って炒め物用など用途別にさまざまな料理が同時に調理できることが魅力です。天板の種類やカラーバリエーション、搭載機能なども豊富です。
一方で2口コンロは奥のバーナーが無くスペースにゆとりができるため、調理器具同士がぶつかって油がはねたりお湯が吹きこぼれたり、服に着火してしまうなどの危険を避けられます。少人数や高齢者のいるご家庭に向いているでしょう。
価格はガスコンロの口数によって左右されるものではありません。ガスコンロの価格は、天板の種類や搭載機能によって変わってきますので、まずは口数を決めたうえで選ぶのも良いでしょう。

バーナーの火力
2口以上あるコンロの場合、基本的に高火力バーナーは壁と遠い側へ設置します。壁側が高火力だと調理器具が壁と接しやすくなり、壁に油はねしたり、着火してしまう危険度が増すからです。最近では、2口コンロの左右の各バーナーに「高火力と超弱火」のふたつの火力が備わっているものがあります。
また、3口コンロは手前左右のどちらかのバーナーを高火力にするかを選択でき、奥側は小バーナーと決まっています。高火力で炒め物に最適な大バーナー、揚げ物などに使いやすい標準バーナー、お料理の温め直しや煮物にぴったりの小バーナーなど火力ごとに使い分けができ、効率よくお料理ができる工夫がなされています。
※ガスコンロ製品の型番をチェックすると高火力の位置がわかります。
型番の最後が「R」:右が高火力。コンロの左側に壁がある場合に適している。
型番の最後が「L」:左が高火力。コンロの右側に壁がある場合に適している。
便利な機能をチェック
グリル機能

安全機能

ビルトインガスコンロへの交換費用相場
ビルトインガスコンロへの交換にかかる費用相場は、現在お使いのコンロや、取り付けるコンロのタイプによって異なります。
すでにビルトインガスコンロを使っていて本体のみ交換の場合、交換費用はコンロ本体と工事代の合計金額です。コンロ本体は設置するメーカーやグレードなどによって異なり、5万円からが相場で、工事代は2万円前後からです。
また、コンロ本体だけでなくシステムキッチンの下に組み込まれているオーブンや収納庫の設置も同時にご検討の場合は、工事方法が変わるので工事代も変動することを知っておきましょう。
据え置き型からビルトイン型へ交換する場合、既存のキッチンからビルトイン型ガスコンロ対応のシステムキッチンへ変更しなければなりません。
設置するシステムキッチンのタイプによりますが約50万円からが相場(工事費を含みます。)となり、これにコンロの本体価格が加えられます。
また、近くにコンセントが無い場合は、電気配線を設置する工事にともない、別途工事代が必要です。
【ビルトインガスコンロへの工事費用相場表】
※本体価格含まず
・コンロ本体のみ交換:工事費用 2万円程度
・コンロ本体+オーブンの交換:工事費用 5万円程度
・オーブンのみ交換:工事費用 5万円程度
・コンロ本体+オーブンの取り外し+収納庫の設置:工事費用 5万円程度
ライフスタイルを考える

共働きなど多忙で家事の時間がなかなかとれないご家庭には、オートメニューで調理時間を短縮できたり、掃除がしやすい機能のついたガスコンロをおすすめします。また、小さなお子様や高齢者のいるご家庭には、誤作動を防ぐチャイルドロック機能や消し忘れ機能などを付けると安心です。
お料理が好きな方はグリルの機能を充実させたり、一人暮らしで料理をする機会の少ない方は最小限の機能でシンプルなものを選ぶと良いでしょう。
さいごに
ガスコンロは、天板の素材や口数、機能やデザイン性などさまざまな観点からライフスタイルに合ったものを選ぶことをおすすめします。購入する前に、設置できる幅やお使いのキッチンタイプなどを調べておくと良いでしょう。
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