食洗機とは?
食洗機とは「食器洗い機」のことです。専用洗剤を投入し、スイッチ1つで食器洗いからすすぎ、乾燥まで全自動で行ってくれる便利な家電です。手洗いのほうがきれいに仕上がると思われがちですが、近年の食洗機は機能性が格段にパワーアップしており、手洗いよりきれいに仕上がるほどの優秀なアイテムがたくさん存在します。
これから新規購入やリフォームを検討されている方に、機能のもつメリット・デメリットをご紹介していきます。
食洗機のメリット
メリット1:洗浄性の高さ

メリット2:衛生的で安心

メリット3:家事の負担が軽減

食洗機のデメリット
デメリット1: 音が大きい

デメリット2: 時間がかかる

食洗機は2種類
ビルトイン型食洗機の特徴

据え置き型食洗機の特徴

結局どちらを選べばいいの?
ビルトイン型と据え置き型について特徴をご紹介してきましたが、将来のことも含め、住まいの家庭環境を考慮することでどちらのタイプにするのかを決められます。それぞれのタイプにおいてどんな人に向いているのかを基準に、比較表を用意しましたので優先順位を念頭におきつつ考えてみてください。
ビルトイン型と据え置き型の比較表 ※工事費含む
| 設置タイプ | 据え置き型 | ビルトイン型 |
|---|---|---|
| お住いタイプ | 賃貸向き | 持ち家・分譲向き |
| 使用頻度 | こまめに洗っても平気 | まとめて洗いたい |
| 動作音 | 気にしない | 気になる |
| 見ため | こだわらない | きれいなほうが良い |
| 工事 | 分岐水栓設置 | 簡単なリフォーム |
| 価格目安 | 約3万円~ | 約9万円~ |
ビルトイン食洗機の必要性は?さまざまな観点から考えよう
食器機を活用できるか
便利で洗浄能力の高い食洗機でも、洗えない物や予洗いが必要な物もあります。水圧をかけ高温のお湯で洗う、そして熱風で乾かしますので、熱に弱い食器や調理器具には不向きです。また、食洗機のグレードによっては予洗い不要のタイプもありますが、こびりついた油汚れやお米のこびりつきに対しては完全に落とすことはできません。
最近では大型の食洗機が増えてきましたが、容量には限界があり、大型のフライパンや底の深い鍋などは入らない場合があります。そのほか、手洗いの食器洗剤とは違い、専用の食器洗剤が必要です。
ビルトイン食洗機の後付け・交換の費用相場
ビルトイン食洗機を後付けする場合は、業者による食器洗い乾燥機の専用電源や給水給湯分岐、専用排水管などの基礎工事が必要です。約9万円から設置できます。
一方、今まで使っていたものの故障で取り替える場合には、8万円程度で後付けするよりも価格は安くなります。
※価格は工事費含みます。
食洗機を使用したときの水道代や光熱費
食洗機は水をたくさん使うイメージがありますが、実際はその逆。手洗いよりもはるかに少ない水量で洗浄します。食洗機の洗浄とすすぎの段階で必要な水量と、手洗いをする時の桶の水量はほぼ同じといわれています。
さらに手洗いの場合、流しっぱなしの洗いの作業がもう1段階必要であることを考えたら、食洗機のほうが水道代がかからないことは明らかですよね。ちなみに、手洗いする時のガス代と食洗機を使うときの電気代は、さほどの差はありません。
※価格は工事費含みます。
食洗機の設置場所やサイズ

ビルトイン型食洗機を新しく設置するにはスペースを確保する必要があります。シンク下、またはそれ以外のキャビネット部分に設置します。シンク下に設置する場合は、給排水の配管が通っているため、配管状況によってはキャビネット部分よりも奥行きが短いことがあります。キッチンカウンターの奥行きではなく、シンク下の扉を開いて奥行きを測り、そのサイズによって選択する食洗機の機種を選びます。一方でキャビネット部分に設置する場合、キャビネットを外し、キッチンカウンターの奥行きのサイズによって選びます。
ビルトイン食洗機のサイズは2種類あり、日本製は45cm幅、海外製は45cm幅・60cm幅の両方のサイズ展開があります。一人暮らしや少人数のご家庭でしたら45cm幅でも不自由はないように思われますが、大きめの調理用具や使う食器が増えるようなことがありましたら60cm幅を選んだほうが安心です。また、どちらのサイズも機能性や光熱費に大差がないので、設置場所に問題がないのなら、大きめの食洗機をおすすめします。
スペースを確保できるのかどうか、目的やサイズに合った食洗機を選べるかどうかを考慮する必要があります。
食洗機のお手入れ

全自動で洗浄してくれる安心感から、お手入れを忘れがちになってしまうこともあるでしょう。実は食洗機にはこまめなお手入れが必要です。洗浄終了後に毎回行う残さいフィルター掃除や毎月のお手入れ、ノズル掃除など常に庫内をキレイに保つことが大切です。残さいフィルター掃除は、毎回行わないと目づまりして洗いあがりが悪くなったり、カビや異臭の原因になります。そして月に一度、ドアと枠やタンクのふち、庫内の拭き掃除をしましょう。その際にはよく絞った柔らかい布で、ドアと枠の間に水が入らないよう注意してください。ノズル部分のお掃除も不可欠です。定期的に取り外し、洗い桶などで水に付けてゆすって汚れをとります。庫内洗浄は、食器を入れずに、ビルトイン食洗機専用洗剤のみを入れ、「お手入れコース」や「標準コース」などでカラ洗いをします。
庫内洗浄をしないまま長期間使用を続けると、異臭を放ったり、庫内に汚れが付着することがありますので、定期的に庫内を洗浄しましょう。
これだけのお手入れ過程があって面倒だなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、お口に入れるものの衛生面をしっかり守ってくれているのは食洗機なので、しっかりとお手入れをしないとまったく意味がありませんよね。
さいごに
食洗機の特徴や必要性はご理解いただけましたでしょうか。食洗機に興味はあるけど、どういった背景があるのかイメージができなかった方にはお役立ちになれたかと思います。新三種の神器の1つといわれるほどに素晴らしいアイテムには変わりはないのですが、とはいっても根本は機械ですので、メリットの裏には必ずデメリットはあります。ご家庭の環境に合わせて、さまざまな観点からお考えのうえ、ぜひご検討くださいね。
イメージが浮かばない、要望がまとまらないなどお困りの方は、ご相談は無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。また、実際に展示商品を触れていただくことで、今ご自宅でお使いのものから新しい商品へのリフォームのイメージがしやすくなります。知識の豊富なアドバイザーが商品に関することをはじめ、リフォームに関わるさまざまな内容をご提案いたします。
ご来店予約も無料ですので、これを機会にぜひご検討くださいませ。

